「荷揚げ」は単純な力仕事のように思われがちですが、実はいろいろなテクニックがあり、あらゆる仕事の基本にも通じるノウハウが詰まっています。たとえばトラックから降ろした荷物を運ぶ際、どの位置で受け取るか、どのルートを選ぶのかで作業効率が変わります。また、荷物の持ち方ひとつで一度に運べる量や体への負担が違ってきます。これから使用する資材を傷つけず、建設現場の壁や柱にぶつけないよう運ぶためには、前後左右への気配り目配りも欠かせません。はじめは「そんな余裕なんかない」という人も、コツを覚え筋力がついて体がラクになると、徐々に周りの状況が見えてくるでしょう。そうなればこの仕事のおもしろさ、荷揚げの奥深さがきっと楽しく感じるはずです。
一方で、荷揚げは仕事が終わればすぐに帰れるところが良いという人もいます。また、仕事現場が毎回違うためマンネリ化せず、いつも新鮮な気持ちで取り組めるという人も。働き方そのものが問われる今、荷揚げという仕事に魅力を感じる人は増えているようです。